
仁尾フェスの二日目はICCとJEANの方式による、
ビーチクリーンアップ。
でも当日ギリギリまで申込みがゼロで、
「うちの家族だけのクリーンアップ確定やな・・・」
とあきらめモードでしたが、総勢17人もの方々に
参加していただくことができました!
ICC&JEAN方式では、春と秋の同時期に世界中で一斉に、
同じやり方でクリーンアップを行います。
データカードに細かく分類されたごみの個数を数えることで、
どこに、何のごみが、どれくらいあるかを調べ、
最終的には世界的なデータとなって、
海のごみ問題解決のために役立てられます。
本来のやり方はグループ毎にごみを拾い、
それらを袋から一旦取り出し、データカードをもとに
品目ごとに数えてから、また袋に入れる、
という方法です。
ただ、今回会場とした家の浦西端の浜は、
地形や潮の周り、風向きによって堤防を隔てたすぐ隣の
浜よりもごみのたまりやすい場所。調査に終始すると、
「きりがない」「掃除しに来たのに、きれいにならない」
ということが予想されたので、少し方法をアレンジすることに
しました。
前半30分を調査(ごみを拾うごとに種類・個数をデータカードに
記入して袋に入れる)、後半はとにかく浜をきれいにすべく、
取れるだけのごみを取る「本気取り」で行いました。
5グループで30分の調査結果をまとめたものが、以下のものです。
1位 養殖カキパイプ(長さ10~20cm)・・・99個
2位 養殖カキパイプ(長さ1・5cm 通称 豆かん)・・・96個
3位 飲料用ペットボトル・・・63個
4位 硬質プラスチック・・・59個
5位 ふた(プラスチック)・・・54個
カキ養殖のさかんな瀬戸内海の、特徴的なごみである
カキ養殖パイプがワースト1・2位。ごみの王道プラスチック類も
上位入賞。調査と本気取りを合わせた約1時間で、
30Lの袋48袋分のごみを集めました。
内海の瀬戸内海は、外洋から運ばれてくるごみは
比較的少なく、瀬戸内圏から出たごみが同じ圏内の
仁尾に流れ着きます。
そのため洗剤や食品の包装、トレー、ペットボトルなど
いつもの暮らしで見慣れたパッケージの「生活ごみ」が多くありました。
調査前に医療廃棄物にも少し触れていましたが、実際に注射器や
点滴の器具のようなものが出てきたり、さびついてはいるものの、
鋭利な漁具が砂に半分埋まった状態であったりと、「ひやり」と
した場面もありました。
さて、上記の1~5位、実際に浜であのごみの量を目にした
参加者の皆さんには、「たったこれだけ?」と感じる数字だと思います。
ビーチクリーンアップと銘打ちながら、「ごみを拾いきる」所まで
いけたかというと、そうではなく、みんなそれぞれ心残りがあったというか、
消化不良な思いがあったかもしれません。
が、逆にそれは「浜をきれいにしたい」という思いの表れでもあり、
心強く感じました。
でも、ほら。
スタート前の上の写真と比べると、違いが歴然としていますね!
今回は私達もごみを必死に拾うあまり、ビーチグラスだったり、
流木だったり、果てはガラスの浮き球だったり、ごみの中で出会う
「お宝」についてあまり紹介できませんでした。
今後はクリーンアップ+ビーチコーミング(漂着物探し)の
楽しさを織り込みつつ、仁尾、そして香川の他の地域で
ビーチクリーンの活動をされている方々と連携をとりながら、
継続していきたいと思っています。
最終的には、浜を走り回る子どもがケガすることない、
はだしが気持ちいいビーチを目指したいです。
とにもかくにも、肌寒く雨もぱらつく中、ご参加いただいたみなさん、
ありがとうございました&お疲れ様でした!
そして、今回のビーチクリーンのためにごみ袋などご提供いただいたり、
集めたごみを処分場まで運搬いただいた三豊市のご協力にお礼申し上げます。
ビーチコーミングを、早速実践されているのに頭が下がります。
クリーンアップの達成感も大切ですが、ビーチコーミングを楽しむ事も大切と感じます。
ゴミの元になる河川の恩恵を受けている人が全員ビーチコーミングに参加したら、一人あたり200gのゴミを集めるだけで瀬戸内海のゴミは無くなるそうです。楽しいビーチコーミングを広める事も大切かと考えています。
次回は是非、お宝を発見して楽しんで下さい。また、ご一緒したいです。
大島さん、こんにちは。
クリーンアップを楽しむ、本当にそうですね。
今回はかなり久しぶりに開催したということもあり、
これまで私達が集めてきた「お宝類」だったり、エピソードの
紹介が完全に頭から飛んでしまうほど、ゴミ退治に必死になっていました(笑)
またぜひご一緒にクリーンアップ致しましょう!
また男木島にも、うかがいますね!