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アウトドア×レイライン・ハンティング!?「三豊のレイラインを探すプロジェクト」とは ③

2016年3月24日

3. 三豊のレイライン

浦島伝説が伝わる香川県西部の荘内半島は、瀬戸の多島美が見渡せる、
香川の、いや瀬戸内屈指の景勝地。日本有数の日照時間を生かして、
マーガレットやキンセンカなど、花の栽培が盛んな「花の半島」でもあります。

015.JPG
(三豊市紫雲出山 山頂)



そして、荘内半島は半島の形そのものが、冬至・夏至の太陽の動きを正確に
指し示す形をしています。






荘内半島レイライン.png
(画像提供:DCL 内田一成氏)

冬至の日、朝日は半島の真ん中を指すように昇り、太陽の力が1年で最大となる夏至の日、
太陽は荘内半島先端の海に沈んでいく。(上の図参照)


冬至と夏至の太陽の動きを指し示す地形の場所は、縄文時代からの太陽信仰の聖地だった
場所が多いようです。


気候が温暖な瀬戸内地方では、かなり早い時期から人が住んでいたことが
確認されていますが、荘内半島でも紫雲出山山頂で太陽観測のストーンサークルが、
半島付け根近くの妙見山からは古代~中世の祭祀土器が出土するなど、
太陽や自然を
崇拝していたことを示す遺跡があります。

そして、これらの遺跡や地元の神社が、荘内半島を貫くレイライン上にぴたりと位置し、
並んでいます。


太陽の力が1年で最も弱まる冬至は、翌日から太陽の力が高まっていく、
つまり「太陽が一旦死んで、生まれ変わる日」として、古代人は太陽の再生を祈りました。

一方、日差しが最も強まり、昼が一番長くなる夏至には、
太陽のパワーが最大になるとして、五穀豊穣や子孫繁栄を願いました。


この太陽信仰の一大聖地だったのが荘内半島で、冬至や夏至には、
古代人が太陽に恵みと再生の祈りをささげていたと考えられます。





FullSizeRender (3).jpg
(三豊市紫雲出山山頂では今も考古学調査が続く。写真はレイライン調査当日に
見つかった土器。よく見ると、破片に模様がついている。)




つづく




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